新聞記者

新聞記者として

第24話 1年後に届いた先輩のメッセージ

1年前のメッセージ  2021年9月、夫が入社した時から慕っていた先輩からメールが届いた。  夫が入社一年目に先輩たちともらった『局長賞』の写メ付きだった      受信メールをさかのぼると、その先輩は、夫が亡くな...
ガンと家族の6年

第23話【残り65日】最後の家族ドライブは金武町

金武町までの家族旅行  息子が中学生になり、家族で出かけるのがめっきり少なくなっていた。  体力が落ちていく夫をみながら「週末は少しでも時間をみつけて、できるだけお父さんと一緒に外出しよう」と提案した その日は金武町にあるタコライス...
新聞記者として

第17話【終命2日】”新聞記者”で終わらせてもらった人生

通夜に訪れた温かな人の波  大学時代から憧れた新聞記者、新卒しか採用しない時代だから、大学を留年して採用試験に再度挑戦しゲットした職業だった。  けれど…給与に見合わない労働環境だった 当時、全国紙の記者と結婚した友人...
残り2カ月+α

第12話【残り9日】毎朝送られる夫を支えたLINEのオハヨウ

夫が惚れこんだ毒舌な取材相手    夫が新人記者の頃に出会った取材相手がいる。  政治や社会の裏側、汚れた部分を知り尽くし、新聞記者の考え方をこきおろし、人権を語ろうものなら何をほざいている論で切りつけ、「しょせん君らはおぼっ...
残り2カ月+α

第7話【残り9日】夫が初めて新聞を手にしなかった朝

新聞を読むことが1日のスタート  新聞が玄関わきに大量にたまっている。 沖縄の地方紙『琉球新報』と『沖縄タイムス』の4か月分(私は地方紙ではなく主要紙と思っている)    毎朝、息子たちを追い立て...