新聞記者として

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第64話【夫の記事】「物差し」の測り方

(※ブログの合間に夫の記事を掲載) 『新聞社に入ってサツ回りになった途端、僕はスクープするために生まれてきましたみたいな顔をして、悲壮感まで漂わせちゃって、なんかちょっと不思議すぎない?』  立ち読みしていた小説のセリ...
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第52話【夫の記事】トイレでの出会い

 ★ブログの隙間をねらって、私の好きな夫の記事を載せます★  入社一年目の夏。県警に旧庁舎トイレの窓から見た夕日が目に焼き付いている。先輩に指示された裏取を果たせず、気を利かせたつもりで幹部の部屋を回ったものの、しつこい質問...
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第47話【夫の記事】もっと話が聞きたい

★ブログの隙間をねらって、私の好きな夫の記事を載せます★   …オイ、おーい、…〇〇さん! 見慣れた市職員の含み笑いが目前に浮かび上がった途端、われに返った。 隣の答弁席から身を乗り出した彼に肩を揺すられ、きょとん...
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第24話 1年後に届いた先輩のメッセージ

1年前のメッセージ  2021年9月、夫が入社した時から慕っていた先輩からメールが届いた。  夫が入社一年目に先輩たちともらった『局長賞』の写メ付きだった      受信メールをさかのぼると、その先輩は、夫が亡くな...
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第17話【終命2日】”新聞記者”で終わらせてもらった人生

通夜に訪れた温かな人の波  大学時代から憧れた新聞記者、新卒しか採用しない時代だから、大学を留年して採用試験に再度挑戦しゲットした職業だった。  けれど…給与に見合わない労働環境だった 当時、全国紙の記者と結婚した友人...